Reflection Trajectory Simulation反射光軌跡シミュレーション

反射面に映り込んだ太陽位置の推測

弊社の反射光軌跡シミュレーションでは、建物の外装ガラス面や太陽光発電パネルなどから生じる反射光の照射位置を検討できます。検討により、例えば近隣の建物に反射光が照射されることがわかった場合、この建物から反射面に映り込んだ太陽がどの場所に見えるかという検討が必要になることがあります。
反射光軌跡シミュレーションの検討結果を踏まえ、反射光の照射が確認された位置から、光源である太陽の見える場所についての解析事例を紹介します。

外壁面がガラスカーテンウォールの計画建物(高層建物モデル)から周辺建物への反射光照射状況を検討する、という想定の解析事例を示します。12月21日、9時の反射光照射状況の解析事例(図1)で、計画建物の東側および南側に反射光が照射されていることがわかります。

次に、東側の周辺建物から計画建物側を見た場合(図2)、計画建物ガラス面のどの場所に太陽が映り込んで見えるかを検討しました。


  • 図1 反射光照射状況解析事例(12月21日、9:00)


  • 図2 太陽の映り込み位置を確認する視線ポイント

太陽の映り込む位置を解析し、プロットした図を図3および図4に示します。緑色のマークの視点ポイントから計画建物の外装ガラス面に映り込んで見える太陽位置を、7時20分から9時過ぎまで10分間隔でプロットしています。


  • 図3 視点ポイントから見た太陽の映り込む場所
    (南側より望む)


  • 図4 視点ポイントから見た太陽の映り込む場所
    (視点ポイントから望む)

また、ビジュアライゼーションツール「Lumion」で可視化したイメージ図を示します。計画建物のガラス面に映り込んだ太陽がどのように見えるか、ということをイメージしやすくなります。


図5 視点ポイントから見た太陽の映り込みイメージ
(ビジュアライゼーションツールLumion使用)

反射光軌跡シミュレーションで反射光照射の有無や照射される時期の検討を行い、反射光照射状況の評価を行う際に、太陽が映り込む位置やイメージ図を役立てることができます。