反射光の照射状況を把握するときに、特定の場所や領域ではない全体的な反射光照射位置や、反射光照射時間を確認したい場合があります。「周辺街区への反射光評価」の計画建物(15階建)を例として、南西側ガラス面からの反射光照射の表示例を紹介します。
計画建物・反射面設定
太陽とガラス面の位置関係、周辺建物とガラス面の位置関係、周辺建物によるガラス面の影の生じ方などの様々な要因で、反射光の照射状況が変化します。下図は、9月21日15時の反射光照射状況を、視点を変えて表したものです。このような検討を代表日(21日)の毎時刻にそれぞれ行います。
反射光照射状況(9月21日 15時)
特定の時間における反射光照射状況ではなく、一日を通した反射光の照射範囲や、照射時間が長い場所を知りたい、という場合があります。この場合は、反射光照射位置を一定時間ごとに重ね合わせた図を作成することで、反射光の照射範囲や同じ位置への反射光照射時間などを確認することができます。
例として、6月・9月・12月の代表日(21日)において、南西側ガラス面からの反射光照射位置(黄色)を30分毎に重ね合わせた図を記載します。色の濃さで、反射光の照射時間の長さを把握できます。季節によって、反射光の照射位置推移や同一箇所への照射時間が変化する様子を読み取ることができます。
6月代表日
9月代表日
12月代表日
反射光軌跡シミュレーションにおける反射光照射位置の表現の仕方を工夫し、反射光照射状況の把握や理解しやすい資料を作成することができます。