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Thermal Environment Simulation温熱環境シミュレーション

現在、ガラスを多く用いた建物や自然換気を取り入れた
ダブルスキンなどのファサードをもつ建築がますます増えています。
温熱環境シミュレーションでは、放射・対流連成解析によって、
空間内の温熱・ 気流環境を高い精度で把握することができます。

最近では、SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)の目標達成に向け、建築物のさらなる省エネルギー推進が必要ですが、快適で健康的な居室空間の実現も大切です。
こうした建物の内部温熱環境の予測を基本設計段階で行うことは、建築設備設計において大変重要です。
温熱環境シミュレーションでは、放射・対流連成解析によって、空間内の温熱・ 気流環境を高い精度で把握することができるほか、PMV(快適性評価)を用いた検討を行うことで、空間内の温熱環境を容易に定量的に評価することも可能とな ります。

おもな特長

解析表示

  • ・風速・温度コンター図、気流ベクトル図など、任意断面において2次元や3次元表示で出力することが可能です。
  • ・解析対象物の表面(壁表面など)温度分布・日射熱量分布などの表示も可能です。
  • ・気流の動きを粒子を用いた動画で確認することもできます。
  • ・風速・温度結果などから、PMV(温熱快適性指標)分布を表示することができます。

結果評価

  • ・温度・風速・PMV等の結果から、お客様のニーズに合わせた評価を行います。

解析システム

  • ・解析コード: GSMAC3D (AGC(株)先端技術研究所)
  • ・乱流モデル: 標準k-ε2方程式

その他

  • ・有限要素法を用いるため、ドーム形状や傾斜がある壁面など、複雑な形状にも対応できます。
  • ・複雑な内部空間でも形態係数の算出が可能で、放射計算を精度よく行います。
  • ・保有する日射分布計算ソフトを用いて、日射による影響を考慮した計算を精度よく行います。
  • ・特にガラスに関する保有技術は多数あり、窓際環境の詳細検討から、ガラスを多用した大空間の検討まで、豊富な解析実績を持っています。
  • ・第三者への説明用資料など、ご要望に沿ったアウトプットも作成します。

解析に必要な資料と価格

解析に必要な資料

  • ・計画建物の平面図、立面図、配置図、CADデータ(DWG形式かDXF形式:AutoCAD形式)
  • ・計画建物の設備図面(空調を考慮した解析を行う場合)
  • ※解析内容によって必要な資料が異なります。詳細はお問い合わせください。

価格

通常受託費用:50万~250万円

  • ※物件の形状、規模、解析内容などによって異なります。
  • ※ご予算に応じて簡易検討・部分検討なども行います。

温熱解析でのガラスの取り扱いについて

省エネ意識の高まりや省エネ法の改正等で、省エネを意識せずに建築出来ない時代になってきました。

開口部からの日射の負荷を低減させるため、Low-E複層ガラスの使用、中間期の空調負荷を低減させるため、自然換気の取入れ等、新築される建物の開口部にはさまざまな省エネ対策が施されています。また、既存の建物でも、開口部に遮熱フィルムを貼ったり、単板ガラスの室内側にLow-E膜がコーティングされたガラスを追加施行する等の省エネ対策が見受けられます。

汎用の解析ソフトの使い勝手の向上、パソコンの高速化などで、容易に空間内部の温熱シミュレーションを行うことが可能となったため、これらの省エネ対策の有効性をシミュレーションで検討する機会が増えているものと思われます。汎用の解析ソフトでは、適切な境界条件を設定すれば妥当な結果を得られますが、境界条件の設定が適切でないと誤った結果が算出されてしまいます