省エネ意識の高まりや省エネ法の改正等で、省エネを全く意識せずに建築出来ない時代になってきました。
開口部からの日射の負荷を低減させるため、Low-E複層ガラスの使用、中間期の空調負荷を低減させるため、自然換気の取入れ等、新築される建物の開口部にはさまざまな省エネ対策が施されています。また、既存の建物でも、開口部に遮熱フィルムを貼ったり、単板ガラスの室内側にLow-E膜がコーティングされたガラスを追加施行する等の省エネ対策が見受けられます。
汎用の解析ソフトの使い勝手の向上やパソコンの高速化などで、容易に空間内部の温熱シミュレーションを行うことが可能となったため、これらの省エネ対策の有効性をシミュレーションで検討する機会が増えているものと思われます。汎用の解析ソフトでは、適切な境界条件を設定すれば妥当な結果を得られますが、境界条件の設定が適切でないと誤った結果が算出されてしまいます。
当社は、AGC(株)の関係会社であることから、板ガラス製品の詳細な熱光学性能値を保有しており、開口部の性能値の違いによるシミュレーションノウハウを持っています。開口部におけるガラス品種の違いや、ブラインド、カーテン等の付属物による性能値の違いによる評価を精度よく行うことが可能です。