Thermal Environment Simulation温熱環境シミュレーション

ガラスで囲まれた複雑な形状の空間
日射の影響を含むシミュレーション例

外装がガラス張りの建物は、日射の影響を大きく受けます。ここでは、外装がガラスで構成される建物について、日射の影響を考慮した温熱環境の冬季の検討例を取り上げます。


  • 意匠図面・設備図面など

    いただいた図面などから、解析の対象となる建物のモデル化を行います。空調を考慮した環境を検討する場合は、空調の吹出し位置などもモデル内に再現することがあります。


  • メッシュ図

    ここで取り上げる建物は複雑な形状をしていますが、有限要素法メッシュを採用しているため、複雑な形状にも対応することができます。さまざまな形状の建物をほぼ忠実に再現できる点が大きな特長です。


建物内の直達日射量分布図

色が赤くなるほど、日射がよく当たっていることを示しています。建物内の球体表面に当たる日射の様子がよくわかります。また、室内に落ちる影の位置が時間が経つごとに変化していく様子もよくわかります。


温度コンター・気流ベクトル図(上:3階平面表示、下:断面表示)

これは13時の温度コンター・気流ベクトル図です。色が赤いほど気温が高いことを示しています。建物内球体に当たった日射による発熱と空調の影響で、吹き抜けとなっている空間で温度成層が形成されている様子がわかります。そして建物全体でみると、居住域では良好な温度であることが確認できます。このように、日射分布を詳細に算定できることも大きな特長です。