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周辺モデルにGoogle Earthを利用した反射光軌跡の簡易検討

反射光軌跡の検討では通常、以下のモデル作成作業が必要です。

  • ・反射面のモデル(ガラス、太陽光パネル など)
  • ・周辺モデル(周辺建物、地形 など)

ここでは、周辺モデルの周辺建物や地形にGoogle Earthの情報を用いた反射光軌跡の簡易検討について紹介します。 検討するモデルを下図に示します。ある敷地内に太陽光パネル(6m×2m)が南向きに16枚設置された場合を想定しました。ここでは、反射面である太陽光パネルだけを3Dモデリングソフトで作成しています。


検討モデル(太陽光パネル)

6月21日、6時の反射光照射検討例を下記に示します。黄色で示しているものが太陽光パネルから照射される反射光の軌跡です。早朝の太陽高度が低い時間帯のため、反射光は地表面付近の低い角度で太陽光パネル西側の樹木に照射されていることが判ります。


反射光照射状況の検討例(6月21日、6時)

6月21日、17時と18時の反射光照射検討例を下記に示します。17時は上空に向かって照射されていますが、18時は低い角度で樹木に照射されています。また、あくまでも簡易検討なので被照射物を貫く反射光も照射されますが、どの向きに反射光が照射されるかを把握できます。


反射光照射状況の検討例(6月21日、17時・18時)

6月21日、6時~18時の反射光照射の検討例を下記に示します。時間の推移による反射光の照射位置を把握することも可能です。


反射光照射状況の検討例(6月21日、6時~18時の1時間間隔で表示)

この簡易検討では、被照射物(周辺建物等)を貫いて反射光が描かれるところがあります。反射面(ガラス、太陽光パネルなど)にそもそも周辺建物の影がある場合の影響など、詳細な反射光軌跡の確認まではできませんが、短期間に反射光の照射方向の時間変化などをラフに把握するには有効な方法です。

  通常の反射光軌跡シミュレーション 周辺モデルにGoogle Earthを利用した
反射光軌跡の簡易検討
モデル化 反射面、周辺モデル、地形 反射面のみ(周辺建物、地形はGoogle Earthで再現)
反射光軌跡 被照射建物への照射状況詳細把握可能 被照射建物を貫く反射光照射状況図となる
反射面への影の影響 考慮 未考慮
通常納期 ご発注後4weeks程度 ご発注後1week程度
通常受託費用 80万円~ 30万円~

※納期、受託費用は物件の形状、規模、解析内容などによって異なります。