耐風圧計算、トップライト計算、熱割れ計算など、ガラスに関する技術的な検討を行うことができるガラス専用の計算ソフトです。こうした計算を行うことで、建物に最適なガラス構成を把握することができます。また、計算結果はそのまま報告書にすることができるので、大変使いやすく便利です。もちろん、法令の改正や板硝子協会推奨基準にも対応しています。
デモンストレーション動画
計算メニュー
次の6種類の検討ができます。
耐風圧計算 | 建築基準法に基づいた設計風圧(風圧分布グラフ)を算出し、最適なガラス構成を把握することができます。 |
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トップライト計算 | 建築基準法に基づいた設計風圧と積雪荷重を算出し、最適なガラス構成を把握することができます。(全国500地区の海率と標高のデフォルト値が入力済みです。) |
熱割れ計算 | 使用するガラスの熱応力をさまざまな条件で算出し、熱割れの可能性を判定できます。 |
特殊支持計算 | 使用するガラスのさまざまな支持条件下での応力を算出することにより、使用の可否を判定し、さらに最適ガラス構成を把握することができます。 |
水槽計算 | 水槽に使う場合の最適なガラス構成を把握することができます。 |
結露計算 | 3枚構成までのガラスに発生する結露量を計算します。室内外の温度・湿度条件を変えた場合の結露の有無を判定できます。 |
導入スペックについて
機種 |
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CPU |
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メモリ |
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HDD | ソフト容量約150MB |
CD-ROM |
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OS | 日本語版Windows10 ※64bit/32bitとも稼働します。 |
ガラス技術計算ソフトQ&A
ガラス技術計算ソフトに関してよく寄せられる質問と
その回答を掲載しています。
- Windows10のタブレットで稼働しますか?
- タブレットでは稼働しません。インスト―ルできたとしてもサポート対象外です。
- 使用できるOSは何ですか?
- Windows10(32/64bit)で使用できます。
- 新規に導入したいのですが、費用はどれぐらいでしょうか?
- 弊社のお問い合わせフォームでお問い合わせください。
- 保守契約は必要ですか?
- 毎年プログラムの見直しやガラス品種の追加などをしています。保守契約がない場合、バージョンアップ・使用期限の延長ができません。ソフト購入時には合わせて保守契約に入っていただく必要があります。そのため、ご使用にあたり毎年保守費をお支払いいただく必要があります(解約可)。
- バージョンアップしたところ板厚の結果が前回と異なりました。どうしてでしょうか?
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理由はいくつか考えられます。
- 建築基準法や国土交通省告示の改正によるプログラムの修正。
- 板硝子協会ベースでの計算方法の改訂によるプログラムの修正。
- 板厚算出ロジックのプログラムの変更。
- 現状に合わせた登録データの修正。
- ガラス登録品種の追加、改廃。
必ず最新のバージョンをお使いください。
- 耐風圧計算の計算結果をメールで送りたいのですが可能でしょうか?
- 計算結果をCSV形式に保存できます。もしくは更にEXCEL形式に保存しなおしてご対応ください。
- 計算結果がCSV形式だと相手側で修正されてしまうことが考えられるのですが、修正されない方法は何かないでしょうか?
- CSV形式で保存した後、PDF形式のファイルに変換してください。PDF形式にするソフトAcrobatはアドビ社から発売されています。
- 耐風圧計算で基準風速を変えて(大きくして)計算したいのですができますか?
- 法規上で定められている数値です。ソフト上では変えることは現在できません。ちなみにこの基準風速は、10分間平均風速(m/s)の値です。これを大きくすることは他の係数との整合性が取れなくなり、過剰設計になります。
- 耐風圧計算で建築場所の地名が古いままです。
- 市町村合併などで新しい地名になっているところも多いかと思います。建築場所は基準風速を自動で選定するために選んでもらうのですが、この地名は平成12年に制定された建築基準法どおりになっています。基準法の地名が変わっていないので変えておりません。
- 耐風圧計算で風洞実験で出された設計風圧を直接入力したいのですが、どうすればよいですか?
- 仕様により設計風圧を直接入力して計算することはできません。
- 数値の入力欄にSI単位とMKS単位があるのですが、どちらで入力すればよいのですか?
- SI単位で計算してください(MKS単位の入力機能は廃止する予定)。日本においては特別な場合を除いてMKS単位系の使用は現在認められておりません。
- トップライト計算の積雪荷重値は、直接指定して計算できますか?
- 積雪量(高さ)を指定することができます。
- 積雪高さは地区を選ぶとデフォルトで計算されていますが、指定された高さより小さいのですが、危険側に計算されてしまうのではないですか?
- 基準法では各地域の海率や標高を使った計算式により積雪量を計算するようになっています。そのためユーザー様がその都度調べたり計算したりするのは非常に煩雑なので、当社で各地区に対応する値を調べ、その値で計算されています。ユーザー様の利便を考えデフォルトの数値を表示していますが、各自治体で決められた数値があればそれを優先してください。
- 積雪単位荷重(N/m2・cm)はどういう意味なのですか?
- 意味は積雪の高さ1cm当たり、面積1m2当たりのガラスに作用する積雪荷重Nです。例えば、20(N/m2・cm)、積雪高さ100cmであれば、20×100=2000 N/m2の荷重になります。これが1m2のガラスであれば、2000Nの力がそこに作用することになります。
- 結露計算で合わせガラスがないのですが、計算できないのですか?
- 合わせガラスは、同じ厚さの単板と同じ結果になります。ガラス枚数を1と入力して単板として計算してください。例えばFL5+FL5の合わせガラスなら単板のFL10となります。
- 結露計算だけ計算結果を保存できないのですが?
- 申し訳ありませんが、結露計算のみ結果の保存をさせない仕様にしています。
- TPGや部分支持の計算はできませんか?
- 本ソフトでは計算できません。FEM(有限要素法)などを使用した解析が必要になります。
- 三角形や異形のガラスは計算できませんか?
- 本ソフトでは計算できません。あくまでも矩形のガラスを計算対象にしています。FEM(有限要素法)などを使用した解析が必要になります。
- 棚板ガラスに使うガラスの検討をしたいのですが、どうしたらよいですか?
- 特殊支持計算で検討してください。物を置くので長期で検討します。
- 階段や床にガラスを使う場合の検討をしたいのですが、どうしたらよいですか?
- 基本的に本ソフトの計算対象外です。特殊支持計算を使って応力計算により検討をしようと思えば可能なケースもありますが、強度だけでなくたわみや割れた場合のメンテナンス等、十分配慮しなければならない事柄があります。なお、本ソフトによって被った被害や品質の保証まではしておりません。
- 熱割れ計算で使用するスパンドレルボードの種類が選択メニューにないのですが、どうしたらよいですか?
- 手入力できます。使用するボードの熱伝導率(W/m・K)をカタログなどで調べてその数値を入力してください。
- スパンドレル計算で熱割れする結果になったので上下に通気口を設けてOKにしたいのですが、このような計算ができますか?
- 本ソフトでは計算できません。また、耐火区画において通気口を設けることは法規上問題がありますので、倍強度ガラスや耐熱強化ガラスの使用をご検討ください。