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住宅内における通風の検討

温暖化への対策などを背景に、最近では「省エネルギー」をPRする建物が一般化してきました。住宅内の環境についても同様に「省エネルギー生活」をしようという動きが活発になっています。
例えば、窓の開け閉めひとつで住宅内の通風状況は変わり、エアコンや換気扇に頼らない「省エネルギー」化が実現できます。
このような風の流れを把握する手段として、シミュレーションは非常に有効です。
ここでは、住宅内の通風について検討を行った例を取り上げます。


  • 対象住宅CADモデル


  • 対象住宅メッシュ図

図で示すような一般的な住宅を対象に通風状況を検討しました。

[窓の開け閉めの設定]
1階では風上側にある1ヶ所を開放。
2階では風下側にある1ヶ所の窓を開放した場合と、2ヶ所の窓を開放した場合の2つの計算を行い、比較。


2Fの窓を1ヶ所開放した場合の風の流れ


2Fの窓を2ヶ所開放した場合の風の流れ

このように、風上側の1階の窓から入った風が階段室を通って2階に上がり、部屋を横断して、2階の風下側の窓から出ていく様子がわかります。
また、2階の窓を2ヶ所開けることで、より多くの通風量が得られることが確認できます。

通風状況がもっと手軽にわかる簡易解析

温度分布や気流の流れの分布を詳しく知るには、数値流体解析は非常に有効な手段です。
一方、「室内の気流や風速の分布など、細かい流れまで把握できなくてもよいので、開いている窓(扉)を通過する風の量(通風量)や向きから大まかな流れを把握したい」というご要望もあります。
こうしたご要望にお応えし、手軽で素早く行える通風量簡易解析システムも提案しています。

当社オリジナルの簡易解析による住宅内の通風状況
(開口部に描かれた矢印が「排気・給気」を、数字が「風速」を表しています。)