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自然光による室内照度分布の検討

建物の省エネルギー手法の一つとして、自然光の利用が再注目されています。ここでは、自然光による室内照度分布の検討例を紹介します。

■ライトシェルフの有無と室内照度分布

窓面の外側にライトシェルフを設け、窓面室内側のライトシェルフ下部にブラインドを設置した場合と、ライトシェルフが無く、窓面室内側の全面にブラインドを設置した場合で、室内照度分布を比較しました。

ライトシェルフが無い場合は、窓面から離れると照度が急激に低下します。しかし、ライトシェルフが有る場合は、窓面から離れても照度が緩やかに低下し、自然光が広範囲に照射されることがわかります。

■ガラスの種類と室内照度分布

北側に面した窓面において、Low-E複層ガラスと熱線反射ガラスの室内照度分布を比較しました。

熱線反射ガラスは、Low-E複層ガラスと比べると可視光透過率が低いため、自然光による室内照度も低くなります。Low-E複層ガラス、熱線反射ガラスともに、窓面から離れると急激に照度が低下することがわかります。

このように、窓開口部の形状や付属物、ガラスの種類を考慮した室内照度検討を行い、開口部設計・省エネルギー検討に有用な資料を提供いたします。