近年、設備設計でも温熱解析をして空調設備などの仕様を決めることが一般的になってきました。この背景には、解析することにより、手計算レベルでは分からない有用な情報が得られることもありますが、汎用の流体解析プログラムの使い勝手の向上とともに、パソコンでの計算が可能となり、比較安価に解析システムを導入することができるようになったことが要因として大きいと思われます。
しかし、設計事務所や建設会社などの設備部門にいる解析担当者から見ると、解析システムを導入したものの開口部の種類が様々で、それらの性能をどのように設定したらよいか、迷う場面が多くなってきたのではないでしょうか。
- ・単板ガラスと複層ガラスの違いが正しく求められていますか?
- ・透明複層ガラスとLow-E複層ガラスの違いが正しく求められていますか?
- ・日射がある場合、熱貫流率の違いだけで計算していませんか?
- ・ダブルスキンなどの複合システムがうまく計算されていますか?
- ・日射ありの計算をする時、室内の日射分布は精度よく計算されていますか?
しかし、設計事務所や建設会社などのソフト会社から汎用の解析プログラムを購入した際に受けた一応の操作説明により、不透明材料である壁の性能の設定や日射の設定方法は問題ないと思われます。しかし、透明材料であるガラスの設定方法まではきちんと説明されていないのではないでしょうか。当社では汎用の流体解析プログラム(STREAM、Fluent(R)、STAR-CDなど)は保有していませんが、それらのプログラムで計算する場合の開口部に対する境界条件の設定方法についてもコンサルティングします。
(ガラスの条件設定のノウハウを有償でご提供するもので、ソフト自体の操作説明をするものではありません)
当社はAGC㈱の関係会社であることから、板ガラス製品の詳細な熱光学性能値を保有し、ガラスの違いによる解析ノウハウを持っています。ガラスの違いによる評価を精度良く行いたい場合に、ぜひお役立てください。